ホーム > 長崎の森林を知ろう!

長崎の森林の特色

長崎県の森林面積は243千ヘクタールで県土の約6割を占め、ヒノキ・スギの民有人工林面積が89千ヘクタールに及んでいます。本県は急峻な地形と脆弱な地質が多く、4千Kmに及ぶ海岸線を有しており、水源涵養や山地災害の防止をはじめ、海洋資源の保全、さらには近年の地球温暖化防止に資する二酸化炭素吸収機能など、森林に対する県民の期待と要請はますます高まっています。

雲仙の山々

雲仙の山々

対馬 浅芽湾の島々

対馬 浅芽湾の島々

佐世保湾の夕日

佐世保湾の夕日

長崎のひのき

長崎県では、戦後ヒノキ植栽を進めたことから、多くのヒノキ林が育っています。民有人工林の面積ではスギ林の2倍にも達しており、九州各県と比較しても珍しく、長崎県の森林の大きな特徴の一つです。 今、長崎県のひのきは、九州における良質なひのきの供給地として注目を浴びています。長崎県森林組合連合会では、県下10森林組合と協同して長崎県のヒノキ材を「長崎ひのき」として県内外にアピールしてます。

雲仙神代の鍋島藩由来の保残木ヒノキ林

雲仙神代の鍋島藩由来の保残木
ヒノキ林

適切に間伐されたヒノキ林

適切に間伐されたヒノキ林

高性能林業機械フォワーダによる集材・運搬

高性能林業機械フォワーダによる集材・運搬

海外への木材輸出

長崎県は、海の玄関口として古くから中国や韓国などと交易を行ってきましたが、今も、その歴史や地の利を生かして、中国や韓国などにヒノキやスギなどの木材を輸出しています。長崎のひのきは、海外でも高い評価を受けています。

海外への木材輸出

海外への木材輸出

港から積み出される丸太。長崎県の地の利を活かした輸出の取り組み

長崎のきのこ

長崎県は、豊かな森林の恵み「しいたけ」や「えのきたけ」、そして「つばき油」などの特用林産物の生産が盛んで全国有数の生産地となっています。特に近年、平戸などで、菌床しいたけ生産施設の整備が進められ、生しいたけの生産量が伸びており、全国5位となっています。また、対馬の原木しいたけも長崎の特産品として高い評価を得ています。

生しいたけ

菌床栽培で生産された
肉厚の生しいたけ

菌床しいたけ

平戸市森林組合が生産している菌床しいたけ
「ひらどロマン」

急峻な山々と高性能林業機械

長崎県の森林は、他県と比べても非常に急峻な地形で入り組んでいる場所も多く、林業を行う 上で大変厳しい環境です。しかし、昨今では様々な高性能林業機械の導入も進み、素材生産の現場において、生産性の向上や労働負荷の軽減に大きく貢献しています。

高性能林業機械

高性能林業機械。左からフォワーダ、
グラップル付スイングヤーダ、プロセッサ

プロセッサ

枝払い、玉切、丸太整理の作業が連続してできるプロセッサ

ツシマヤマネコが住む森林

ツシマヤマネコは、長崎県北部、朝鮮半島と九州の間に位置する対馬にだけ分布する野生のネコです。対馬は、約10万年前に大陸と陸続きだったため、対馬ヤマネコは、大陸から渡って来たと考えられています。1971年に「国の天然記念物」、1994年には「国内希少野生動植物種」に指定されています。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧種IA類に分類されています。

ツシマヤマネコ

ツシマヤマネコ

ツシマヤマネコ

(写真:対馬野生生物保護センター提供)

ツシマヤマネコは、生活の大半を森林で過ごし、子育てなどを行っていると考えられていますが、管理されずに放置されている森林の増加が、生物多様性を低下させヤマネコの餌動物を減少させるているといわれています。森林を適切に管理し、ツシマヤマネコを守ることは、長崎の自然を守ることにもなり、私たちの暮らしを守ることにもつながるのです。

最新情報はこちら

長崎の森林を知ろう

森林保険

違法伐採対策

木質バイオマス

関連リンク集